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MOTHER3を考察するブログです。 MOTHER3をクリアしていない方は閲覧しないほうがいいかもしれません。 リンク、コメント、トラックバックはご自由にどうぞ。リンク用バナーのURLはhttp://mother3.nomaki.jp/banner.gifです。
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まず、長らく放置していて申し訳ありませんでした。

MOTHER3の登場人物、ポーキーについての考察です。
MOTHER3だけではなく、MOTHERとMOTHER2のネタバレも含む内容ですから、それでも構わないという方は、下の「MORE」をクリックしてください。

ポーキーはなぜリュカ達を泳がせておいたのか?
第8章の冒頭で、ハリを6つ抜いた直後に長めのリムジンがやってきて、ニューポークシティにリュカたちを招待したという事実は、「ポーキーはリュカをずっと監視していた」ということを意味しています。
自分に反抗する者の存在を知っていながら、彼はなぜ監視するだけでリュカたちを放っておいたんでしょうか?

もちろん、退屈だったというのも理由の一つでしょう。
「あそびのためとはいえ ずいぶん きみたちに いろいろ ゆずってきたものだ。 ぼくは ほら たいくつで たいくつで スリルのある ゲームをしたくて たまらなかったからね。」「そんなことでもないと ぼくは じぶんの たいくつに  おしつぶされそうなんだよ」
ポーキーは自分の退屈をまぎわらすために、自分に反抗するリュカ達をあえて泳がせ,その様子を見て楽しんでいたのは間違いありません。

しかしその一方で、遊び友達が欲しい、誰かに止めて欲しいという気持ちがポーキーの中にあったからではないかとも推測できます。
「いまでもフェアに おしえてあげているんだ。 やっぱり そのほうが ゲームが おもしろくなるからね」
「もし ドラゴンが めざめたら
 すべてが はかいされつくして あらゆる いきものが
 すべて きえてしまうかもしれない。
 それでも あはは あは あははははは あははははは
 ゴホゴホ ゴホ。
 ぼくは いきているんだ。
 ひろいひろい せかいに ぼくと ドラゴンだけが いきている!
 そんなことも かくごのうえさ。 あはは あはははははは!」
「ぼくの あそびに こんなに さいごまで つきあってくれて ありがとう。 あんがい ぼくって いいやつだろう?」

なにもかもを自分の思い通りにできるほどの力と永遠の命を手に入れたポーキー。しかし、エンパイアポーキービルの100階で姿を見せたポーキーは、とても「幸せ」には見えない、無様な姿でした。

「りかいしてくれるね? かみのような そんざいになった ポーキーさまの かなしみを」

ドラゴンを復活させるということは、世界の破滅を意味します。しかし、彼はそれも覚悟の上でした。
すべてを手に入れたポーキーはすべての破滅を願った。…それは、飽きたオモチャを捨てるような感覚だったのかもしれません。

「ぼくは えいえんのいのちとして せかいが おわるまでを みとどけて やる。 ぼくを すきにならないやつらが みんな きえたあとの せかいが おわるまで。」

彼自身、自分のやっていることが悪いことであり、ほとんど狂っているとしか言いようのないことだとは理解していたはずです。
しかし彼はもう自分では取り返しのつかないところまでいってしまいました。
そう、彼は名実共にMOTHER3におけるラスボスであり、MOTHERやMOTHER2における「ギーグ」なのです。
MOTHER2の終盤で、ポーキーはギーグについてこう言いました。

「怖いだろ!おれだって怖いよ。
 ギーグはもう考える事すらできないし
 自分が何をしているのかも、もうわからないんだ。
 ギーグは自分の力のあまりの強さで自分の人格さえ破壊してしまったのさ。
 とんでもない力の大馬鹿野郎さ!ギーグは!」

自分の欲望のままに生きたポーキーが手にした「退屈」と「狂気」。自業自得だと言ってしまえばそれまでですが、あまりにも哀れな彼の生き様を見ると、少し同情してしまいそうになります。


ともだちのヨーヨー
ポーキーは「ともだちのヨーヨー」を大切な宝物として、マシュマロちゃんに守らせています。
つまり、ポーキーは今でもずっとネスと友達だと思っているわけです。今となっては叶わぬ夢ですが、本当はネスと仲良く遊びたかったんでしょう。

「ネス、お前はいいよな・・・。なんかお前のことがうらやましいよ。
・・・・・・。おれなんかダメさ。だけど、ネス・・・ま、いいよ。
いつまでも仲良くやっていこうぜ、な。」

これは2のマジカントでのポーキーのセリフですが、案外これが彼の本心だったのかもしれません。


ニューポークシティについて
ポーキーが創った都市「ニューポークシティ」は、ポーキーのポーキーによるポーキーのためのユートピア(理想郷)であり、田舎町の郊外で育ったポーキーの「トカイ」に対する憧れを示しています。
ゲーセン、遊園地、レストラン、映画館など、ありとあらゆる娯楽施設がそろっているこの町は、なんともちぐはぐで、奇妙な印象を受けます。この違和感は、まるで「マジカント」や「ムーンサイド」のようです。

ニコル「このまちって なんだか こどもっぽい かんじ」
おばさん「しかし このニューポークシティって わけのわからない まちねぇ。 こどもっぽいんだか いやらしいんだか きもちわるいんだか はなやかなんだか・・・」
フエル「たのしそうに みえるんだけど このまち ブキミだ」

マジカントがネスの心が生み出した国であったように、おもちゃ箱をひっくり返したように雑多で騒がしいこの町は、ポーキーの「ずっと遊んで暮らしたい」という子どもじみた欲望が素直に現れているように思います。

また映画館では、えんえんと「ポーキーさま セレクトの ステキな ぼうけんえいが」(ネス達の冒険)が流れています。
ポーキーはなぜこの映画を何度も何度も見直したのでしょうか。
それは、本当はネスと一緒に旅をしたかった、冒険するネスたちがうらやましかったのではないでしょうか。
ポーキーはネスを根っから嫌っていたようには思いません。むしろ、友達に対する意地悪のような感覚で、MOTHER2でネス達の冒険の邪魔をしていたように思います。
冒険の旅に出たネスを追いかけるように旅に出たポーキー。しかしひねくれた性格のせいでネスとすれ違い、意地を張って敵対することになってしまった。でも本当は、ポーキーはずっとネスと友達でいたかったのではないでしょうか。自分もネスと一緒に冒険の旅をしたかったと思っているのではないでしょうか。
ポーキーがネスの冒険の邪魔をするのは、自分を置いて一人で旅に出てしまったネスへの嫌がらせのつもりだったのではないでしょうか。

そしてポーキーは、自分の母親・ラードナに似せたロボットを大量に作り、ウェイトレスとしてレストランで働かせています。
メニューはカロリーの高そうなものばかりで、「すききらいはあってもいいのよ」「すきなものだけ おなかいっぱいに たべるの それが このレストランの・・・ ルール。」と気持ち悪いくらいに甘いウェイトレスの態度は、ポーキーの歪んだ感情の一端を表しています。
すなわち、本当はこんな風に自分を甘やかしてほしかったという母親に対する愛情と、その反面にある憎しみです。
自分をもっと甘やかしてほしかった、愛して欲しかったのに、本物の母親は自分たちを放っておいて大人だけで外食に行き、日常的に暴力を振るうような人間だった。(ピッキー「パパとママはおいしいものを食べに行っててまだ帰ってこないんだ」、ラードナ「いったいどこをほっつき歩いてたんだい、あんたたちは! おしおきだよ!」」)
こうした欲求不満が、ポーキーがこのレストランを作った理由だったのではないでしょうか。
それと同時に、このレストランの存在はポーキーにとって母親(MOTHER)の存在がいかに特別なものであったことを想起させます。
それは同じ家族である父親・アンブラミや弟・ピッキーのロボットを作らなかったことから推測できます。


ポーキービル100階にある博物館
「みらいと かこを じゆうに いききしてきた たびびと」であり、「すべてを おもいのままにしてきた」ポーキー。しかし、そんな彼が唯一手に入れられなかったものが、家族であり、友人です。
時間と空間を自由に行き来できるタイムトンネルを持っていながらも、自分が元々いた世界に帰れないという皮肉。
もう戻れないからこそ、ポーキーはせめて思い出の品を収集して思い出に浸りたかったんでしょう。
また同時にこれは、旧作をプレイヤーに対するファンサービスでもあります。一見無意味に思えるタコけしマシンの存在はその典型です。
ずっとネス達の冒険を見守ってきたという点においては、プレイヤーとポーキーは一緒なんでしょうね。


ポーキーは救われたのか?
「ゴロゴロしたものに さわった。 ゴロゴロしたものは うれしそうに ゆれている。なかに なにかいるようだが よくわからない」
エンディングでのポーキーの描写はたったこれだけです。
ドラゴンが目覚めて「すべての おわり」を迎えたMOTHER3の世界。しかしそれは決して「終末」と「絶望」ではなく、「復活」と「希望」でした。
永遠の命を得た代償として無限に続く「退屈」をも得てしまったポーキーは、ある意味ではすでに絶望していたように思います。しかし、リュカの冒険の結果が希望をもたらしてくれたことで、彼は無邪気に喜んだのではないでしょうか。


(9月7日 少し修正)
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参考サイト

ポケットに『MOTHER』。
ニンドリドットコム~糸井重里さんインタビュー~
MSN-Mainichi INTERACTIVE
悪党列伝

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MOTHER3のポーキーについての考察記事からのトラックバックを募集します。
コメントからも、どうぞあなたのポーキー考察をお寄せください。
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はじめまして
ある掲示板でここが紹介されていたので
きてみました。
なかなか鋭い解釈をなさってていいと思います。

ただ私とはちょっと考えが違いますね。
私にとってポーキーとギーグは
まったくの別物です。

2のギーグはどの段階で人格が壊れた
かは分かりませんが最終的に自我は崩壊します。つまり意識によって悪さしてるのではなく無意識に、衝動的に
地球を破壊しようとしてます。
これは「悪」ではなく「破壊的存在」
に思えます。

それに対してポーキーは全て自分の
意思で悪さをしてます。
これは完全な「悪」だと思います。

またポーキーはいろいろとネスに関す
る物を集めてますが
最終的にネスもポーキーにとっては
邪魔物だったのだと思います。
2の最後でもうギーグはいないのに
自らの意思で挑発しています。
ヨーヨーも大切に箱に入れてるものの
おいてある場所はおもちゃ部屋。
これはコレクションの一種とも思われ
ます。
また映画や展示などもポーキー自身
が見るわけではなく
人々に見せびらかしていると思えます。
これはポーキーにとって一種の趣向
ではないかと思ってます。

しかしポーキーにも分かっちゃ
入るけどやめられない
見たいな部分があったかも知れないです。
ただそれでも自分の欲望のために
悪事を働くところはまさに
現代の「人間」を表しているようです。

まあ色々書きましたがこれはあくまで
私の解釈です。
別にあなたの考えにけちつけてるわけではないです。
MOTHERは人に色々想像させる部分が
多いので考え方は人それぞれ
でいいとおもいます。
サイコ 2007/05/04(Fri)10:11:39 編集
サイコさんへ
サイコさん、はじめまして。

ギーグは「破壊的存在」であり、ポーキーは単なる「悪」だということですね。一理あると思います。
初代MOTHERでは地球を侵略し「みにくい地球人」を滅ぼそうとしたギーグですが、2では明らかに自我が崩壊し、破壊衝動だけで行動しています。
しかしポーキーは2でも3でも自分の意思で悪事をしています。
もちろん僕もポーキーの悪事を正当化する気はありません。
2ではポーラ誘拐に加担していますし、3では間接的にせよヒナワを殺しています。これらはどんな理由があろうと許されるべき行為ではありません。

しかし、ポーキーは良い家族に恵まれず、ギーグに利用された一面もあったことは確かです。だからといって彼の罪が軽くなるわけではないとはいえ、そこは見逃してはいけないと思います。

また、ポーキーにとってネスが「邪魔者」であったのは確かですが、
それは強い憎しみというよりは、ライバル的な感情からだと思います。
「ほんとにカッコイイのはどっちかな?!」
などといったセリフからは、ネスに対する幼稚なライバル意識が見られますし、
「ここまでおいで!おしりペンペーン」
という最後の挑発は、「自分を追いかけてきてほしい」というゆがんだ形のラブコール(というと誤解されそうですが)だと解釈することもできます。
ポーキーはギーグの下で世界を我が物にしようとしたのは確かですが、その一方で「邪魔者」であるネス達との戦いを楽しんでいたように思います。ネスの邪魔をするポーキーは妙に生き生きとしていました。
また、3ではネスという「邪魔者」がいない世界で、念願だった「神のような存在」へと登りつめたポーキーですが、彼はとても退屈そうです。
ネスはポーキーにとって「邪魔者」であるとともに「ライバル」でした。ライバルという存在は人生に活力を与えてくれるものです。ネスというライバルを失ったポーキーは権力を得たとともに目標を無くし、退屈な日々を繰り返すことになってしまいました。そんな彼をはたして「シアワセ」だと言えるでしょうか?実はネスという存在はポーキーにとって欠かせない何かだったのではないかと僕は考えています。

ヨーヨーの話ですが、おもちゃ部屋にコレクションの一種として置いてあるのは確かですが、
では、なぜこのおもちゃだけは「大事な宝物」としてマシュマロちゃんに力づくで守らせているのでしょうか?
このヨーヨーだけは、数あるおもちゃの中でも特別な「一番大切なおもちゃ」なのだと考えるのが妥当ではないでしょうか。

ニューポークシティの映画や展示は、基本的にはポーキー自身が楽しんでいたものだと思います。タツマイリの人々を除けば、この街にいるのは全てポーキーに洗脳された人ですから。他人に見せびらかすのはあくまでついででしょう。
また、エンパイアポーキービル100階は関係者以外立ち入り禁止ですから、ここにあるコレクションはポーキー自身が愛でるために集めたものだと考えていいと思います。
何もかも自分の思い通りになるユートピアを作り上げたポーキーでも、自分が元いた世界には未練があったんでしょう。彼はコレクションを見ながら、家族、友人、故郷の思い出にふけっていたのではないでしょうか。

どこかで自分に言い訳しながら、他人や社会に責任転嫁しながら、自分の私利私欲のために悪事を繰り返す。もう取り返しのつかないところまできてしまったからと悪事に悪事を重ねる。ポーキーは、いやMOTHER3という作品そのものが現代への風刺だと僕は考えています。詳しいことは今後の考察で書くつもりですが。

反論じみたことを書いてしまいましたが、僕もサイコさんの解釈を批判するつもりはありません。
作品内で明確な解答が出ていない以上、プレイヤーそれぞれの解釈があっていいと思いますし、その解釈それぞれがある意味では「真実」であると思います。真実は必ずしもひとつではありませんから。

面白い意見ありがとうございました!また何かありましたら、お気軽にどうぞ。
seiji URL 2007/05/04(Fri)20:43:16 編集
無題
いやぁ皆さんの意見聞いてると納得&切なくなってきましたよ……またここにきますね
カネゴン 2008/02/18(Mon)21:27:50 編集
すごいですね・・・
突然ですみませんが、これを見てください。http://www.nicovideo.jp/watch/sm869591
ゲームの中の没データを出したものなんですが、これにクラウスが出ています。
(まぁクラウスの所を集めたものなんですが)
額のXと背景のXが気になります。
コメントを見るとギーグと言っている方がいるようですが、僕もそうだと思っています。
TK 2008/03/30(Sun)15:00:03 編集
レス遅れて申し訳ありません
>カネゴンさん
MOTHER3をより楽しんでいただくために作ったブログなので、気に入ってもらえたようで嬉しいです。

>TKさん
その動画は僕も気になってました。
没データらしいですが、これが本来はどんな場面で使われるものだったのか、考察してみる価値はありますね。
seiji URL 2008/04/02(Wed)21:19:38 編集
観察力のすごさ
はじめまして

モバイル用のYahoo!で
MOTHER3で検索してみまして
一番、最初に興味がわく
タイトルだったもので
すぐに飛び込みすべての記事を
読みました

まずはじめに
観察力のすごさに
驚きました。

こちらの
「ポーキーについて」の記事を
見て、ポーキーの見かたが
変わりました。
自分は3からはじめたので
2のことはよく知らなかったのですが
ポーキーのイメージは
甘やかされて、ワガママになった
糞ガキというイメージが強かったので
この記事を見て、
すこし涙ぐんでしまいました。

次の更新楽しみにしています。

照清 2008/04/05(Sat)15:49:15 編集
照清さんへ
照清さん、はじめまして。

MOTHER3は物語に深みがあって、何度もプレイしてしまった作品なので、ついつい細かいところにまで目がいってしまいます。
観察力を評価してくださってありがとうございます。

ポーキーは、「ただのひねくれた悪ガキ」といってしまえばそれまでですが、見方を変えていろんな角度から見てくると、彼も運命に振り回されたちっぽけな人間のひとりに過ぎないのかもしれないとか、いろいろと考えてしまいます。

なかなか更新のネタや時間もないので、次の更新がいつになるのかわかりませんが、気長にお待ちください。
seiji URL 2008/04/07(Mon)22:55:50 編集
ポーキーとは違う話ですが…
えーと…。ポークビーンってありますでしょ。ポークビーン。あの速い乗り物ですよ。あのポークビーンに乗ると、色々敵を引き倒せていけるじゃないですか。軽々と。
しかし実際降りて戦うと結構強敵なんですよ。それを科学の力は軽々と…。

私はそこにも糸井さんのメッセージがあると感じました。
あそこに私は科学の絶対的な力を感じました。

…え?ちゃぶ台…敵引けたっけ…


でもあれもきっとアンドーナッツ博士
の発明家なんかだと…
うろ覚えですが。
すみません。自己紹介入れるのはすれてました。
はじめして。
ブルーブルーです。偶然このブログにはたどり着きました。
よろしくお願いします。
ブルーブルー 2008/05/06(Tue)13:18:34 編集
ブルーブルーさんへ
ブルーブルーさん、はじめまして。返信が遅れて申し訳ありません。

ポークビーンに「科学の絶対的な力」を見たということですね。それは「科学の暴力性」と言い換えることもできるかもしれません。

ポークビーンはMOTHER3における「自動車」であることは言うまでもありません。
現実世界において、自動車はもはや生活必需品と言っていいほど普及していますが、それと同時に、交通事故で亡くなる人は後を絶ちません。
自動車があることで移動が便利になったことはもちろんですが、その代償として、自動車が原因で亡くなる人もいる。
科学は人間に大きな「力」を与えてくれましたが、それは時として「暴力」にもなり得る。こうした「科学の功罪」といったものが、MOTHER3のテーマなのかもしれません。

これをポーキーに当てはめると、ポーキーは科学(医学)の力によって延命されている植物人間をもじった存在なのかもしれませんね。
seiji URL 2008/06/01(Sun)19:07:56 編集
没データについて
はじめまして。
TKさんのコメントにもある、没データの動画が気になってヤフー検索していたらここに流れ着きました。
しかしここまで深い考察ができるのはもう才能だと思いますよ。読み始めてから感心しきりです。

さて、あの没データについてなんですが、自分の考えでは恐らく、今のMOTHER3のどこかに使われる予定だったというような事はないと思うんです。少なくともラストバトルには。あの切ないバトルにあんな狂気的な背景は合わない気がします。
…ということは開発段階で違うED案ごと没になった可能性がありますね。まあタネヒネリ島の方で使われる予定だったのだとしたら、単純に怖すぎるから没、なのかもしれませんが。

これについても考察をしてくださればうれしいですが、これは情報が足りなさ過ぎるかも。開発中のプロットなんていちファンには知りようが無いですしね。

あ、ポーキーについてのブログへのコメントなのにポーキーのことを何もかいてませんでした。すみません。
kei 2008/06/18(Wed)00:23:03 編集
keiさんへ
keiさん、はじめまして。

クラウスに似た敵キャラの没データについては、僕もいろんな可能性を考えています。
中でも可能性の高いのは、keiさんのコメントにもあるとおり「違うED案」か「タネヒネリ島」でしょうね。
情報が少なくて躊躇していたテーマなんですが、せっかくご要望をいただいたことですし、近日中に考察記事をアップしようかと思います。気長にお待ちください。
seiji URL 2008/06/20(Fri)22:53:08 編集
今更ながら没データの動画見ました
…トラウマになりましたw
1・2のギーグなんて目じゃないくらい怖いですねorz
特に最初の小さい姿は個人的には1の宇宙人な姿のギーグを連想したんですが、天子の羽みたいなの生えてるしまさか復活したのかと…どうなんでしょうかねぇ
最初期の3の企画は「キマイラの森」ってだけだったから、「豚王の最後」としてポーキーに主眼を向けられたものじゃなかったのかもしれませんね…とすると本当はまたギーグにもちょっと出番があったのかも、GBAでまたそれが持ち上がったけどやっぱ怖すぎだから没…なんてあったりして
まさか64時代にもあんなの作ったから開発中止とかだったりして…ともかく何を考えてアレを作ったんだかw
わざわざROM内に残しておくなんてのも、ただ余裕がなかっただけなのか、意図的なのか、真相が気になりますね
ほぼ日で糸井さん本人にぜひ語ってもらいたいです

マザー4は言われたら作るかもみたいなこといってましたが、こうなるとむしろ3完全版がやりたいなぁ
マザー3は本当は12章構成だったって話もありますし、ついにハミングバードの卵は孵らずじまい、光のドラゴンも設定はあったらしいですが…
しかしあんなの見せられたら全年齢対象じゃやれないなw
金歯の眉毛つながり 2008/10/11(Sat)09:10:01 編集
関係ない話
関係ない話ですみません。

気になることがあって、250番目の曲「いのちの記憶」が流れるあのタイトルロゴはいったい…。
あれをみたら何故か不思議な達成感・虚無感みたいな感情がわき出た。
何故パッケージや最初の悲壮感が見え隠れする001番目の曲の流れるタイトル画面の無機質な感じのロゴとは変わって、丸太作りの文字に地球のOが使われたのでしょうか?
真っ黒な背景(TITLE)から真っ白な背景(END)に変わった点もきになります。
亜樹 2009/01/05(Mon)16:06:13 編集
金歯の眉毛つながりさん、亜樹さんへ
>金歯の眉毛つながりさん
没データの動画は、これをどこでどう使うつもりだったんだろうかと、想像するのが面白いですよね。
近いうちに考察記事を書きます。

>亜樹さん
タイトルロゴの変化に注目したんですね。鋭い視点です。
http://mother3.blog.shinobi.jp/Entry/15/#comment1でひろさんが返信してくださっていますが、
物語のはじめと終わりに出てくるタイトルロゴを使って、主人公たちが起こした変化を目に見えるものとして表したんでしょうね。
seiji URL 2009/02/01(Sun)20:34:19 編集
初めまして
初めまして。関係ない話なのですが、少年ジャンプに連載しているサイレンという漫画がマザー3ににていると思いませんか?知り合いが瀕死の時に敵に改造されて記憶を失って攻撃してきたり、主人公たちはそれぞれ回復や攻撃などのPSIを使えたりもしかしたら作者が好きなのかもしれません。返信待ってます。           PS、20世紀少年も若干似ている気がします。ポーキー=ともだち?     
ノース2号 2009/03/20(Fri)12:16:00 編集
無題
>サイレン
パクってるだけでしょう

>20世紀少年
無理やりこじつけすぎですねw
asd 2009/03/24(Tue)14:14:37 編集
ノース2号さん、asdさんへ
>ノース2号さん
改造人間や超能力が出てくる作品はたくさんありますから、こじつければ何でも似たり寄ったりに見えてくると思います。

>asdさん
設定が似ているとはいえ、パクリと決め付けるのはいかがなものでしょうか。
seiji URL 2009/04/26(Sun)18:10:19 編集
マジカント
2のマジカントでのポーキーのセリフが彼の本心だったのかもしれないと記述がありますが、
あのマジカントはネスが作り出したものですよね。
なので、あのポーキーはネスが作り出したものだと思います。

あのセリフから考えられることは、ネスはポーキーの本心に気付いていたということではないでしょうか。
muck 2009/06/04(Thu)03:41:52 編集
muckさんへ
そうですね、2のマジカントはネスの心が生み出した国なので、単純にポーキーが本心では「いつまでも仲良くやっていこう」と思っていただけではなく、そうしたポーキーの心にネスも気づいていたと見るのが正しいかもしれませ。
だとすれば、旅の途中に散々意地悪をされても、ネスはポーキーを心底憎むことはなかったでしょうね。
seiji URL 2009/07/20(Mon)08:09:38 編集
ポーキーは被害者なのか?
糸井さんによるとポーキーは孤独によって狂ってしまったかわいそうな少年だそうです。
彼には、世界を滅ぼそうとする列記とした理由があり、それを果たそうとしていたんです。
その理由を作った原因は彼の家庭環境、人間関係、その他コンプレックスだと思われます。
けれど、世界の破滅を望んだ反面、心のどこかには、もう一度やり直したいと思っていたに違いありません。
だから、ギーグ戦前のイベントでネスの前でおどけて見せたに違いなかった。
きっと、ネスなら自分を深い闇の中から救ってくれるに違いない、とでも思ってのでしょう。
マジカントでの彼のセリフはそれを証明しています。ネスはポーキーが闇に取り込まれてしまう事を予感していたのです。
しかし、助けて欲しいくせに結局ネスに助けてもらう事はできなかった。何故ならそのときすでに、ポーキーの心は破壊衝動の権化となったギーグの懐にあり、冒され始めていたことにネスは気がついていたからでした。
ただ単にネスはポーキーに逃げられたのではなく、もう手のつけられない状態だったからポーキーを逃がしたんだと思います。

ポーキーは時空を旅することになりますが、どの空間、どの時代からも締め出され、元の時代に戻る事もできなかった。そんな中、一つだけ自分を受け入れてくれそうな時空を見つけた。それがノーウェア島だったのではないでしょうか。
そこで、ある人物から絶対の力をもつドラゴンの話を聞き、その力を自分のものにしようとします。
その力に興味を持った一方、それを止めてくれる存在は彼の傍らにはいなかった。
そんな中に、とある少年が現れ、その少年に、ポーキーはネスの面影を感じたのでしょうか。
その少年が、リュカだったのです。
永遠の命を得たのと引き換えに、「永遠の孤独とそれがもたらす退屈」に囚われてしまったポーキーは、自分の不満を満たす為に、自分の画策で絆をずたずたにされたリュカに宣戦布告をするのです。
皮肉にも、その駒として動かされていたのは、リュカの双子の兄・クラウスだったのです。
それを知ったとき、ポーキーは大げさに笑って見せた。
そのことが示すように、もうすでに、彼の心には狂気しかなかった。
それでも自分の意思で悪いことを肯定しているので、ギーグのように心まで完全に闇に支配されたわけではなく、自分の意思で闇を取り込み絶対悪となったのだと思います。
しかしながら、心のどこかで、そん自分に絶望している一面もあり、ネスとの思い出の品を収集していたのは、その思いの現れで、「ネスに変わる救世主が自分を救ってくれるという妄想」に囚われ始めていたのかもしれません。
一緒に遊んでくれる人、彼はそれをずっと探していたのです。しかし、そう思ったときには彼はいじめられていて、その思いがずっと心の中にたまっていたのかもしれません。
そして、リュカを迎えたものの、自分の思いに素直になれず、とうとうカプセルの中に閉じこもってしまう。ポーキーは心を閉ざしたのではなく、心を開きたかっただけだったのに、自ら閉じこもってしまったのでした。
自分に絶望しながら、リュカとクラウスの対決が始まり、クラウスは自殺し、その苦しみを乗り越える為に針を抜いたとき、ポーキーはドラゴンではなく、ネスの幻を見たのだと思います。
そして、その幻がポーキーに何かを告げたのかもしれません。
ひょっとしたら、リュカの勇気に心を打たれたのかもしれません。
ポーキーは孤独をうわべでは肯定したものの、心の底から真に否定していた。
うわべでは善を否定していたけれど、心の奥では悪を否定したかった。
絶望と破滅を望んでいたものの、本当は希望と再生を望んでいたに違いなかった。
それを分かってくれたのはネスとリュカだけだったのかもしれません。
それを教えられたから、素直になれたのかもしれません。
だから、カプセルの中で彼は笑っていたのでしょう。
眩しい黎明の光がうれしかったから。
冷たい終焉の闇を振り払ってくれたのが嬉しかったから。

他人事のようですが、人の心にも、ミァン因子ならぬポーキー因子があるのだと私は考えます。
そして、ギーグのように、それを呼び覚まさんとする衝動があることも忘れないで欲しいです。
以上、シュトルムの見解でした。
シュトルム 2009/08/22(Sat)15:33:01 編集
無題
糸井さんは、ポーキーを通して、死のかたちを表現しているように思います。

哲学の基本原理の中に、

「世界中の人を皆殺しにすることと、自分が死ぬことは、同義である。」

というものがあります。
自分の存在する世界を失うという意味での死。

誰からも嫌われ、死にたいと思っても、望まぬ不死身のせいで死ぬことができないポーキーが、代わりに世界を滅ぼす形で死を手に入れようとしている。

「ぼくはえいえんのいのちとして、このせかいのおわりをみとどけてやる。
ぼくをすきにならないやつらが みんなきえ%8
与太郎 2009/12/28(Mon)23:59:49 編集
無題
糸井さんは、ポーキーを通して、死のかたちを表現しているように思います。

哲学の基本原理の中に、

「世界中の人を皆殺しにすることと、自分が死ぬことは、同義である。」

というものがあります。
自分の存在する世界を失うという意味での死。

誰からも嫌われ、死にたいと思っても、望まぬ不死身のせいで死ぬことができないポーキーが、代わりに世界を滅ぼす形で死を手に入れようとしている。

「ぼくはえいえんのいのちとして、このせかいのおわりをみとどけてやる。
ぼくをすきにならないやつらが みんなきえたあとのせかいがおわるまで。」

そして、ぜったいあんぜんカプセルという、また少し違うかたちで、哲学的な「死」が手に入る。

これは短絡的な意味では、ポーキーの望み通りになったといえるのでしょう。「死」が欲しかったわけですから。
しかしおおもとの意味では、ポーキーの悲しみは解決されていないので、本当に望む通りになったわけではないのです。

MOTHERシリーズには、糸井さんが哲学を噛み砕いて混ぜ込んであるので、勉強しているとたまにおもしろい発見がありますよ。
与太郎 2009/12/28(Mon)23:59:58 編集
無題
ポーキーって切ないですよね……ポーキーはネスのことを友達(または親友)だと思っているみたいだけど…ネスはポーキーのことどう思っているんだろ…でもポーキーにとってネスがどれだけ大事な存在か3でわかりますよね…2でのマジカントにいるポーキーのセリフは自分もネスともっと仲良くなりたいという気持ちが分かります。
長文失礼しました…
ポーキー好きの女 2010/06/09(Wed)10:25:20 編集
NO
WWWWTWDらりにまなた
POPO 2010/06/09(Wed)10:29:07 編集
無題
思ったんだけどピッキーはどうしてるのかな……お母さんとお父さんは美味しい物食べに行ったきり帰ってこないし、ポーキーはアレだし…考えすぎかな?
桃丸 2010/06/30(Wed)11:15:16 編集
無題
糸井さんの思考の破片でしょうか?
NONAME URL 2011/07/12(Tue)21:55:15 編集
無題
ほんとはMOTHERの登場人物は
みんな悪い人じゃないのかもしれませね。
兄貴 2011/07/13(Wed)22:52:10 編集
はじめまして
こんにちは。突然のコメントすみません。まだ1回しかプレイしたことがないので、的外れなことばかり書いてしまうかもしれません。
ポーキーについていくつか疑問に思ったことがあります。
1.ポーキーはどうしてもとの時代に戻れないのでしょうか。

2.ポーキーはタツマイリの人々がそれぞれ与えられた役を演じてストーリーを作っていたということを知っていたのでしょうか?

3.「ともだちのヨーヨー」というのはポーキーにとってネスとの大切な思い出の品、ですよね?
もしそうならどうしてストーリー中盤、マシュマロちゃんに守らせていたのでしょうか?より確実に守るならポーキー自身がもっておいたほうがよいのに・・・と思ったのですが。
これはわたしの勝手な想像ですが、例えば自分の死期が近い時、自分の大切なものをどうしようかと考えると、やはり自分の一番大切な人にたくそうと
わたしは思います。
ポーキーは命が尽きることはありません。ですが、自分の未来の終わりを心のどこかで感じていたのではないでしょうか。
しかし、彼にとって一番大切なともだち、ネスはもういない。なら、ネスにもっとも近しい人物にたくそう。それがリュカだったのではないでしょうか。ポーキーは自分の計画を頓挫させようとするリュカの存在を知っていながら、ここぞという時まで野放しにしていました。それを「余興」と称していましたが、なんにせよリュカがイカヅチタワーに侵入し、ともだちのヨーヨーが置いてある部屋に来ることは分かっていたはずです。リュカがヨーヨーを持っていく。リュカはその由縁を知らないけれど、彼にネスの姿を重ねて、ネスにヨーヨーを返して、今までずっと言えなかった「ありがとう」を伝えたかったのだと思います。
変な推察でところどころ間違っているかもしれませんが、どうしてヨーヨーをマシュマロちゃんに守らせていたのかという疑問は変わりません。

もうひとつ思ったことがあります。
ドラゴンが目覚めてすべてがおわり、そして新たな世界がはじまる。とてつもなく大きなドラゴンの上に広がる世界。大昔、まだ地球は球体ではなく平面で、世界の両端をこえると落っこちてしまうと考えられていました。mother3のその後の世界はこれに似ていませんか?そこからまた地球は丸いこと、地球が動いていること、いろんなことが分かってきて、時代は進み、また初代motherの世界につながっていくのではないかと思いました。

長々と失礼いたしました。


ふつうのひと 2011/12/09(Fri)00:58:04 編集
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