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MOTHER3を考察するブログです。 MOTHER3をクリアしていない方は閲覧しないほうがいいかもしれません。 リンク、コメント、トラックバックはご自由にどうぞ。リンク用バナーのURLはhttp://mother3.nomaki.jp/banner.gifです。
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MOTHER3に登場する「ドアノブ」についての考察です。
MOTHER3のネタバレを含む内容ですから、それでも構わないという方は
下の「MORE」をクリックしてください。
(まだ途中なので、随時追記していきます)

MOTHER3の中でたびたび登場し、エンディングでやっと手に入れることができるドアノブ。
そのドアノブの意味は、大きく分けて2つあるのではないでしょうか。

1.フリント家の「家族の絆」の象徴
フリント家のドアノブを開けた扉の先には、いつも暖かい家族が待っていました。
物語の序盤で、トマスによって取られたドアノブ。
ドアノブが取れたのは、ブタマスクが襲来し、テリの森が大火事で、そしてヒナワがドラゴに襲われた時です。
ドアノブがとれたのは、フリント家の日常が崩壊し、家族の絆がずたずたに引き裂かれたことを意味しているのではないでしょうか。
物語の途中でドアノブを手に入れることができないのは、家族の絆を取り戻していないから。
そして、最後の最後に手に入ったのは、フリント家の家族の絆を取り戻したことを意味しているのではないでしょうか。
ラストバトルで、クラウスは自らが放ったイカヅチによって永遠の眠りにつきますが、最期に正気を取り戻してみんなに謝り、大好きなヒナワの元へと旅立ちました。
フリントが探し続けていたクラウスは見つかり、クラウスとヒナワは天国で見守り続けている。リュカは冒険を通じてたくましく成長し、ボニーも立派に冒険をアシストした。
4人と1匹の家族は再び集結し、お互いの思いを確かめることができました。
最後の最後に、なくしたドアノブを手に入れたと同時に、家族の絆を取り戻すことができました。
この作品のテーマは家族愛なんだと再認識できます。

ちなみに、ドラゴンの力によって時間が戻って、ヒナワやクラウスを含めた全員生き返ったというエンディングの解釈があります。つまり、何もかもが元通りになったと。
一理ありますが、僕はそうは思いません。やっぱりクラウスやヒナワは天国で見守っているんじゃないかと思います。
フリントにはリュカとボニーが、ヒナワにはクラウスがいるから、それでいいんじゃないかと思います。


2.MOTHER3という世界のドアノブ

このドアノブは、現実世界とMOTHER3の世界をつなぐドアノブでもあるのではないでしょうか。
ゲームの最初に「ようこそMOTHER3の世界へ!」とたびたび連呼されるのがその根拠のひとつです。
序盤にドアノブが取れるのは、物語が始まったのでMOTHER3の世界にどっぷりはまってもらうという意味で、物語の中では手に入れることができず、エンディングでプレイヤーがドアノブを手に入れることができたのは、MOTHER3という物語の終焉、そして現実への帰還を意味しているのではないでしょうか。
それは、「そっちの世界はどうだい?」というセリフに暗示されています。
そして、セーブのカエルは「現実世界へ帰る」という意味のダジャレなのではないでしょうか。
ゲームに熱中していても、ふと意識が現実に戻るのは「セーブをしている時」であることは言うまでもありません。


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6月2日 追記

昼寝の辞書さんの書かれたドアノブ考察記事を読んで、もうひとつの説が浮上しました。

3.「『MOTHER3』世界の住人(あるいは糸井重里)からのプレゼント、再プレイの誘い」

最後にプレイヤーがドアノブを手に入れたということは、またいつでもMOTHER3の世界へ帰ってこれる、帰ってきてねという意味でもあったのではないかという説です。
特にRPGにおいて、多くの人は、ゲームを一度クリアしてしまったら二度とプレイしません。
それは、ドアノブがなくて扉が開かなくなってしまった感覚です。
しかし『MOTHER3』は、「また あいましょう」「わたしたちは なんどでも あえるのよ」「わすれないでね」「いっぱい たのしいことも あったよね」「ありがとう」などといった台詞がドアノブと合わさって、またいつかプレイしたいなとプレイヤーに思わせる効果があったのではないでしょうか。
詳しくは、昼寝の辞書さんの記事をお読みください。

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7月5日 追記

MOTHER3とは直接関係ありませんが、「ドアノブ」で検索していたら面白いサイトを見つけました。

ドアノブは何のためにあるか
- ドアノブの存在意義を、哲学的に考察しています。

「ドアノブは家があり、家に入るためにある」「ドアノブとは使うためではなく飾りであるかもしれない」「ドアノブとは「その開け方を知る人」だけをドアの内側へ通す装置だと言える」「ドアノブとはドアノブの存在について考えさせるドアノブの陰謀」などの言葉を、MOTHER3におけるドアノブにあてはめてみるとなかなか面白いです。

つまり、「ドアノブとはプレイヤーがMOTHER3の世界に入る道具である」とか、「ドアノブを使うことができなかったのは、それが一種の飾りだったからだ」とか、「ゲーム中に何度もドアノブが出てくるのはドアノブの存在について考えさせるドアノブの陰謀だ」などなど、いろんな想像を膨らませることができます。


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7月12日 追記

この記事のコメント欄を読めばわかりますが、さらにもうひとつの説が浮上しました。

4.「お遊び、『MOTHER3』におけるアナザーストーリー」

ドアノブとは、メインストーリーとは直接関係のないところで進行される、お遊び的な「ドアノブの行方」というアナザーストーリーであるという解釈です。
本作では、今までのMOTHERシリーズとは違った暗い話が続く中で、「ドアノブの行方」というアナザーストーリーは、プレイヤーにとっての一種の息抜き、清涼剤になりえたのではないでしょうか。

詳しくは、考察を投稿してくださった「高村 四郎」さんのコメントと、管理人のレスをご覧ください。


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考察
個人的に、ドアノブは、
「お遊び」だと思います。
三谷幸喜脚本映画
「THE有頂天ホテル」では、
香取真吾演じるホテルマンの持ち物、
黄色いバンダナと
気持ち悪いマスコットが、
ホテル内の人たちの手を
次々とわたって、
最終的に香取君の手に回ってきます。
その小道具だけで、
ひとつのストーリーになってます。
ドアノブは、
最初から最後までずっと出てきて、
暗い話が続く中、
時々ドアノブが出てきて、
「あーあった。」と思わせる。
で、最後拾わせて
「あー、終わった。」と思わせる。
つまり
「アナザーストーリー」
とも解釈できませんか。
高村 四郎 2006/07/02(Sun)13:56:06 編集
考察の投稿ありがとうございます
高村 四郎さん、初めまして。
ドアノブは「お遊び」であり、「アナザーストーリー」ですか!
なるほど、面白い解釈ですね。
今までのMOTHERシリーズとは違って、MOTHER3は重いストーリーでした。
しかし、そんな本筋とは外れたところで、
トマスによってコミカルに外され、
ヨクバには投げ飛ばされ、
ドアノブを拾っただけで逮捕されたお兄さんもいるなど、
そこかしこで登場するドアノブはどうしても気になります。
何か意味があるんじゃないか。重要なアイテムなんじゃないかとプレイヤーに思わせながらも、
ドアノブはなかなか手に入らず、プレイヤーをやきもきさせてくれます。
そして、最後の最後に手に入ったところで、プレイヤーには一種の達成感が沸きます。

そう考えると、「END?」の後で初めてドアノブを手に入れることができることには意味がある、ということになります。
メインストーリーと同時進行で行われていた「ドアノブの行方」というアナザーストーリーをも終えたことで、
「ああ、これで本当に終わりなんだ」と、プレイヤーは認識できるということなんですね。
「END?」までで本当に終わってしまったら後味の悪いバッドエンディングですが、その後の真のエンディングを見て、
みんな生きているということを知ったことで、プレイヤーは「MOTHER3」を本当に終えることができます。

具体例として挙げてくださった「THE有頂天ホテル」を拝見したことはないのですが、
「登場人物の人生を同時進行形式で絡ませ、伏線を縦横無尽に張りめぐらす」物語だそうで、
章立てで主人公が交代するMOTHER3と似ていますね。

ドアノブはもしかして、同時進行で行われるそれぞれの人々の物語の「つながり」をも意味しているのかもしれません。

面白い考察を投稿してくださってありがとうございました。
またお気軽にどうぞ。
seiji URL 2006/07/02(Sun)20:22:30 編集
上のEND?の後のエンディングについて
このページのコメントは一年も前のものだからこそかかせていただきますが・・・
どうやらEND?の後は諸説あるそうです。
えぇーっと、例えば全員死んでポーキーだけが生き残ったというやつです。

解釈としては、最後に何かコロコロ喜んでいる物体がありましたよね?

あれはポ-キーの絶対安全カプセル(あれ?こんな名前だったっけ)が全てが壊れて喜んでいるという解釈があります。
また、ポーキーがネス達の世界が再生したから喜んでいるというみかたもあります。
(こっちは私の考えなんですが…)ともかく、このEND?の解釈一つでドアノブの解釈も変わると思うんですが…

(変わらなかったらすいません…)ではでは。
メタルフラスコ URL 2007/08/16(Thu)12:23:29 編集
メタルフラスコさんへ
メタルフラスコさん、はじめまして。
END?の後のエンディングについての情報、ありがとうございます。

「全員死んでポーキーだけが生き残った」説ですが、「なにもかも はかいされたと おもったが だれもかれもが みんな いきてる!」というセリフと矛盾するので、このサイトでは紹介していません。
画面が真っ暗で何も見えないのは、プレイヤーが操作しているのがリュカではなく「プレイヤー自身」であり、厳密にはMOTHER3の住人ではないからでしょう。
そして、リュカ達の世界を救う手助けをするという、プレイヤーとしての役割を終えたことを示唆しているのかもしれません。

しかし、「ポーキーがネス達の世界が再生したから喜んでいる」説は初耳ですね。
どういう根拠でそう言えるんでしょうか?もしその説が成り立つなら、なかなか面白いと思います。
もし本当にネスに会えるのなら、ポーキーが喜ぶのもよくわかりますし。

END?の解釈一つでドアノブの解釈も変わるという意見には賛成です。
ポーキーらしき物体にさわった直後にドアノブを手に入れることができた、ということに何か意味があるのかもしれませんし。
seiji URL 2007/08/18(Sat)18:52:05 編集
上のEND?の後のエンディングについて
このページのコメントは一年も前のものだからこそかかせていただきますが・・・
どうやらEND?の後は諸説あるそうです。
えぇーっと、例えば全員死んでポーキーだけが生き残ったというやつです。

解釈としては、最後に何かコロコロ喜んでいる物体がありましたよね?

あれはポ-キーの絶対安全カプセル(あれ?こんな名前だったっけ)が全てが壊れて喜んでいるという解釈があります。
また、ポーキーがネス達の世界が再生したから喜んでいるというみかたもあります。
(こっちは私の考えなんですが…)ともかく、このEND?の解釈一つでドアノブの解釈も変わると思うんですが…

(変わらなかったらすいません…)ではでは。
メタルフラスコ 2007/12/20(Thu)22:55:36 編集
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